院長紹介

メッセージ

私の過去

「トップに立つ人間ではない」自覚から目指した整骨の道

整骨の道を志したきっかけはよく聞かれますが、「自分はトップに立つ人間ではない」という思いが最初にありました。しかし、常に仕事をするなら自分の力で勝負出来る場所で。自分が駄目な奴なら駄目、能力があれば評価されるところで勝負したかったんです。それと、満員電車に乗りたくなかったということも理由の一つかもしれません。

骨格標本と寝たアルバイト時代

そこで大学の残り一年で、マッサージ屋さんでアルバイトを始めました。「どういうものなのだろう」という簡単な気持ちでしたが、これが自分にピッタリ。いままで「引っ越し屋」「バーテンダー」「カラオケ店」など様々なアルバイトをしてきましたが、ここで初めて仕事自体が楽しいと感じました。

当時のマッサージ店は、料金も高く求められる施術レベルも非常に高度。払ったお金に見合うサービスじゃなかった場合は怒られて、しっかりと結果を求める人が多かったんです。

最初はヘタクソすぎて、お客さんにお金を投げつけられることもあったんですよ。ただ、それを含めて失敗が目に見えて、それを改善していく過程は自分の性格にあっていたんですね。とにかくがむしゃらでした。これは、人に話すと引かれてしまうんですが……「より良い施術を」と思うあまり、当時は骨格標本と一緒に寝ていました。専門学校に行く前の一年と専門学校在学中の三年。合計四年間マッサージ屋で働いていたときの話です。

実践重視の専門学校時代

柔道整復師の専門学校では、許される限りとにかく現場重視で学びました。

学校よりもアルバイトでの実践を優先しがちな自分でしたが、そのなかでもある一人の先生の授業だけは、三年間一度も休まずに通いました。「しっかり生徒を教えて育てよう」という姿勢に感銘したんです。

ただ、卒業を間近にしてもまったく就職活動はしていませんでした。実は、このとき私はサッカーにはまっていて、どうしてもブラジルにサッカーを見に行きたかったんです!

社会人になったらそんな時間はとれないですから、とにかくブラジルに行きたかった。

そんなとき、さきほどの熱心に行っていた授業の先生にこう言われたんです。

「どうせ暇しているんだったら、整形外科の手伝いにいってくれないか」と。

アルバイトと思ったら整形外科の就職面接だった

そこで、実際に行ってみたら始まったのはアルバイトではなく、面接が始まったんですね。そして、「いつから来られるの」と尋ねられて、「いつからでも!」と言ったもんだから、そのまま就職が決まってしまったんです。

実は、今に至るまでブラジルには行っていません。

こういうことをされると「おもしろいな」と思ってしまう自分の性格を、どうも先生は、わかっていたんだと思います。しかも、そこの整形外科がおもしろかったのは、治療の中に「もみほぐし」系の治療がしっかり入っていたことなんですね。保険点数が低いので、利益で治療しているわけではないということがわかりました。そういうところが良いなと思って、木更津で7年、検見川で2年、合計9年間整形外科の仕事に携わりました。

現在までのあゆみ

患者様の率直な物言いが培った技術と接し方

専門学校に通いながらマッサージ店で、四年間しっかり仕事を続けていたため、整形の中で一番揉めたという自負はあります。ただ、外傷の措置に関してはひどいものでした。包帯を巻いて「大丈夫、いいですよ」と患者様が立った瞬間に包帯がほどけるという。そんな感じの駄目さでした。

外傷に関する考察、固定に関する時間の取り方も全然駄目。仕事終わりには、しょっちゅう先輩から怒られていました。

そして、患者様もとってもぶっきらぼうなんです。「てめえなんかに俺の治療はさせねえ」といった感じで、それでも粘り強く接したら「やってみろよ」という感じになる。そういうやりとりはなかなか得られないですよね。それまでは、正直言うと技術的な部分にしか興味がなかったんですが、綺麗事を言わずに率直な物言いをしてくる患者様がどんどん好きになりました。そういう意味で、整形外科での日々は、技術的な面だけではなく、患者様との向き合い方を覚えたんだと今では思います。

印象深いのは、子供に「包帯巻くのへたくそだなあ」と言われたことですね。それがしばらくして「うまくなったなあ先生」と凄い笑顔で褒められました。これが、どんな先生に褒められるよりも嬉しかった。古い教科書に書かれているテーピングや施術法を使わず患者様とだけ向き合った経験が今の自分を形作っています。

物真似ではない本当の施術を求めて

いままで医師や施術者を何百人とみてきて、凄いなと心から思った方が数人いました。自分が想像出来ない施術で、プロセスが把握出来ない。なかでも、「マッサージは気持ち良いのではなく、人をちゃんと楽にさせることが出来るんだ」と教えてくれたのはバイト時代に出会った施術者でした。その人のマッサージをみたときに、「音楽」だったなと。会話すら含めてAメロ→Bメロ、そしてサビと一つのリズムを作っていたんです。

目的を持って施術する姿は、雰囲気からたたずまい、患者様の満足度などすべてが異なっていました。彼の影響は一番強いと思います。

ただ、その人のやり方を真似はしませんでした。この業界は上手い人の物真似をするとある程度上手くなるということは明らかです。ただ、そこから上には到達出来ません。最初は真似して結果を出したいという思いがありましたが、それではオリジナルには勝てないなと。真似した時点で自分の可能性を捨てているからです。もちろん、大変な道なのは覚悟していましたが、いままで出会った凄い施術者たちを間近に見てしまったからこそ、普通の施術には耐えられませんでした。だから「資格や地位」を盾に、堂々と質の低い施術を宣伝している人達を見るとつらくなってきますね。資格や地位と施術のレベルはまったく関係ないからです。

整形外科勤務の経験と独自の理論による全身メンテナンス

あゆみ整骨院では、一般的な音を鳴らすだけの矯正とは異なり、関節へダイレクトにアプローチしていきます。多くの患者様と接する中で、理想的な骨格を作り上げる技術を新しく作り上げました。そのため、骨格のズレからくる症状全般に効果的です。特に急性の場合は、より結果が出やすい特徴があります。

慢性的な症状の場合は、ズレた骨格が癖になっていることが多く、原因を突き止めて、一つ一つ元に戻していきます。いつまでも不調が治らない人は、施術者が闇雲に対症療法的な治療をしているため、治りにくくなっていることがほとんどです。本来悪いところは一つ。私の場合は、一部だけ痛い場合でも、全身の治療を行って患者様が抱える不調の根本に全力で向き合います。

症状によって治療時間は異なりますが、丁寧に時間をかけて身体の正常化を図り、数回通っていただき身体の歪み、およびズレを解消。症状が極度に慢性化している場合は、癖が強くなっていて強多少時間がかかるかもしれません。それでも、対症療法を目指さず、確実な改善を目指すのが当院のコンセプトです。

あゆみ整骨院の未来

業界全体の健全化のために、患者様と本当に向き合うことを伝えたい

今後目指すべき方向としては、より自分の理論を言葉にしていきたいと思っています。ただ問題は、患者様の施術をしているときは集中していて、目的を達成したあとは患者様と私で満足してしまいその過程をあまり覚えていません。そして、すぐに次に来る患者様のことを考えてしまいます。あと、言葉として伝えなくても、身体に染みついてしまっているので、治療が治療室だけで完結してしまっているんです。 それでも、自分自身が復習したいんですね。私は治療においては閃きを大事にしていますが、同じマッサージは存在しなくても、より治療のレベルを一定にしたいです。

もうひとつ、こちらが大きな理由なんですが、しっかりとした治療のアプローチをわかってほしいという思いがあります。整骨の業界では、あまりにも雑な理論や間違った取り組み方が蔓延しているのが実情です。手に職をという理由で、資格を取って、ただ漫然と経験のみを積み重ねて満足している場合があまりに多い。

この世の中、一問一答なんて存在しません、すべては一門多答。つまり、物事に関してのアプローチの仕方は色々あるということです。もちろん、一問一答を好み、言われていることをそのままやったほうが楽なので好きな人もいるでしょう。ただ、それが多数派でも私は、教えられたことをただ漫然と繰り返すのではなく、自分だけが出来ることを試行錯誤し、志ある人と共に業界の水準を高めていきたいです。

悩んだ患者様がたどり着く最後の整骨院として

治療は気持ちです。治してあげようとかそういうことではなく、不思議なことに、触られていて気持ち良い人と気持ち良くない人がいます。それは、同じ触るという行為でも、患者様へ乗せている気持ちが治療の結果を左右するからです。そのためには、患者様の要望をお聞きした上で、触っているときに筋肉はどう反応するかをじっくり見ていく必要があります。そして、表面的な言葉だけではなく施術の本当のゴールを目指します。しっかり改善すること、そこのみにこだわっているので、ただ話をしにくるだけの整骨院は目指しません。

日々開かれる無駄な会議や膨大に発生する雑務で患者様にしっかり向き合えなくなったことをきっかけに、整形外科を辞めて、あゆみ整骨院は開業しました。

PAGE
TOP